中国南方カルストとは雲南省石林にある剣や柱、塔の形をしたカルスト、貴州省荔波の森林カルスト、重慶市武隆の天生橋や地縫を代表とする特徴的な地形を持った3つの地区をまとめたものです。今から3億年前に形成されたと言われている、総面積1460平方キロメートルに及ぶ大きな地域になります。世界遺産には2007年に自然遺産として登録されています。
雲南省石林カルストは、昆明から南東へ80キロほどの石林イ族自治県になります。このカルストの総面積は400平方キロメートルになり、様々な奇岩がそびえたっています。石林カルストは世界一の奇岩森林とも呼ばれており、高さが30メートルある槍の穂先のような奇岩が立ち並んでいます。
3億年前は海底だったこの地は、石灰岩層が隆起して高原となりました。その後は長い歳月を重ねて自然環境に侵食され、現在のような景観になったと考えられています。石林カルストでは大石林、小石林、乃古石林などが有名なスポットとなっています。
貴州茘波カルストは貴州高原の南部に位置する、総面積639平方キロメートルのカルストになります。森林比率は90%にも及び、地球上のエメラルド色のベルト地帯と呼ばれています。荔波カルストは茂蘭森林自然保護区と樟江風景名勝区の2つに分けることができ、この辺りにはブイ族、ミャオ族、ヤオ族などの少数民族が暮らしています。
重慶武隆カルストは重慶から東に200キロほど進んだ深い峡谷地帯にあります。全長が2.8キロに及ぶ芙蓉洞という鍾乳洞や巨大な洞窟が崩れて3つの天然橋ができた天生三橋などがあります。特に芙蓉洞は美しく、アメリカのマンモス洞窟やフランスのクラムーズ洞窟と共に世界三大洞窟の一つになっています。
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