開平の望楼群と村落は、中国南部広東省、広州の南西約120kmにある開平付近30キロ四方に散在する独特な雰囲気を持った1883棟の建築物群のことを指します。高層の楼閣で作られている静養の洋裁風の建築物になります。世界遺産には文化遺産として2007年に登録を果たしています。
1棟の高さは約10メートルほどになり、基本的には3階建てから6階建てとなっています。この地域はかつて水害に苦しめられ、また馬賊や匪賊の奪略も多かったため、それらを避けるために高層になっていったといわれています。これらの大部分は、当時北米や西欧に渡って成功を収めた架橋たちが帰国した際に、欧米の建築様式を参考作ったことがきっかけとなっているようです。
どの楼閣も基本的には似たような構造になっているのですが、楼閣ごとに、バロック調の装飾を使っていたり、ビザンチン様式を取り入れていたり、モスク風に仕上げていたりと様々なものがあります。しかし基本的にどの楼閣にもサイレンやサーチライトなどの要塞としての機能が取り付けられています。当時の状態をそのまま保っている永慶楼が有名ですので、一度ご覧になるとよいかと思います。
現在は1800棟あまりとなった楼閣ですが、最盛期の1930年頃には3000棟以上あったといわれています。しかしその後の戦争や自然災害などで、約半数近くは破壊されて今に至っています。
もともとこの地に楼閣を立てた華僑は、現在は世界中の国々にそれぞれ移住しているため、その楼閣の多くは廃墟となっております。世界遺産として今後の保存方法の問題が浮上しています。
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